【短編】Promise~小さな恋物語~
「琉珂…」
琉珂は、真剣な顔つきになり私の肩を掴んだ。
「ここに来てくれたって事は、俺の気持ちに答えてくれるって受け取っていいんだよな?」
その時、あの頃のようにドキドキしていた。
まるで全てが、あの頃に戻ったかのように、気持ちが溢れ出した。
私は、搾り出すように声を出して答える。
「私……ずっと…ずっと琉珂の事、信じて…待ってたよ…。」
また、溢れ出した涙が、ゆっくり頬を伝う。