【短編】Promise~小さな恋物語~


教卓の前には、不機嫌そうな顔をした男の子が面倒臭さそうにして立っていた。



ドクン…


急に胸がギュッとなり、苦しくなる。



(何だろう、あの男の子見たら急に胸が…)



この頃、私はこれが恋とは思いもしなかった。



まさか、彼に一目惚れするなんて思ってもいなかったから、その事に気づいたのは、もう少し後からの事…。



「葉月 琉珂(ルカ)です。宜しく…」


素っ気なく挨拶をすると先生が私の名前を呼ぶ。





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