マジ恋愛☆~ブラックキャットにご用心!?~
「ごめ……」
「ずっと疑問だった……俺達どういう関係?ペット?それとも暇つぶし用の玩具?」
「違っ……」
RRRR~♪
話しを遮るかのように、ジュンくんの携帯が鳴る。メールの受信音……私が送ったメールだ。
「純、ほらメールだよ?」
場の空気に気を使ったのか、瞳に浮かんだ涙を拭いながら女の子がジュンくんの袖を掴む。
彼女の気遣いを察して一瞬だけその娘に笑顔を向けると、渋々携帯を開く。
一瞬で誰からだか悟ったみたい。
チラッと冷ややかな視線を私に向けた。
やっぱり私からのメール……。
それをサラっと読むと、パチンと携帯を閉じてポケットにしまってしまった。
「誰から?返事はいいの?」
「ん?」
チラッと私に投げ掛けられた視線は一瞬だった。
優しくその娘を見下ろしながら微笑んで言った言葉は、一瞬で私を奈落に突き落とす冷たいもの。
「只の『友達』から。対した用じゃない」
只の友達?対した用じゃない?私と会うのはそんなに軽いことだった……?
「ジュンくん、その娘…」
「彼女だよ、悪い?」
抑揚の少ない低い冷たい声。
それを聞いた私の心臓が凍り付く。
「アユ行こう。遅れるから」
優しく肩を抱く。
私には触れてくれなかったのに……
その娘…アユって言うんだ。
彼女………なんだ。