オレンジ色の奇跡





「ただいま戻りましたっ!」

「「あっ!どうだった?」」

 梨海と優衣はにこにこしながら聞いてきた。

 分かってたのね……。

 あたしが告白されること……。

 だったら止めろっていう話だけどっ!

「晴れて、付き合うこと」
「「えっ!!?」」

 声のほうを見ればそこには、岩佐先輩と神崎先輩の姿。

 次の言葉を待つようにあたしを見ている。

「付き合うことになるはずがないっ!!
顔も名前も知らないのにっ!」

 あたしは、先輩達ではなく梨海と優衣のほうを向いて叫んだ。

「やっぱ?さっきの子後輩でしょ?
舞希、年下の趣味ないしましてや舞希には好」
「だあぁぁぁぁぁ!!!」

 梨海ー!それは言っちゃダメなことでしょ?!

 本人あたしの後ろにいるんだからあぁぁっ!!

「そ、そうだっ!梨海、優衣!お友達連れてきたんだった!!」

 あたしは、ドアに手をかけて、


「驚かないでよ……?」

 おもいっきりドアを開け二人の顔を見れば目を真ん丸くしていた。



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