オレンジ色の奇跡
「…どういう、こと?」
家に着いた途端、リビングに足早に向かい開口一番に言い放つ。
当の二人は、一瞬戸惑った表情であたしを見たが、何を聞いてるのか分かったらしく、少し悲しげな表情に変わったのが分かる。
あぁ、やっぱり。
何かを隠してる。
「何のこと?」
「……死んじゃったなんてウソだよね?」
「誰から聞いたの?そこにいる、啓輔から?」
「違う。寛子ちゃんから聞いた」
「そっか……。………晴樹、ゲームオーバーみたいだな」
「おう」
ゲームオーバー?
意味分かんないよ……。
早く、早く、早く。
ウソだよ、って言ってよ……。