オレンジ色の奇跡


 息が上がりびっしょりと汗をかいていて、頭がガンガンする。

 でも、なんだかスッキリしている感覚。

 だって、あの悪夢の続きが分かったんだもの。

 ゆっくりと起き上がると、両側に梨海と優衣がベッドに突っ伏して寝ている。

「梨海……。優衣……」

「……ん」

「………」

「起きてー」

「…っ。舞希!!?」

「……え?舞希ちゃ…ん?」

 二人の反応が面白くて、クスクス笑っていると、目が覚めたのかあたふたし始めた。

「おはよー」

「おはよーっじゃないわよ!!驚かせないでよ……」

「舞希ちゃん心配したんだから…」

「あはは。ごめんね?なんだか昔のことがフラッシュバックしちゃったみたいで……」

「フラッシュバック?岩佐先輩を見て?」

「いきなり叫ぶからビックリしちゃった」

 ………は?

 え?ちょっと待って…?


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