ヒトメボレ[完]
俺の言葉に顔をあげた彼女と目が合って。
その後も目をくりくりさせながらおろおろしている彼女がかわいい。
「いつも同じ扉から乗ってくるので、俺もいつもここに座っていたんです」
俺の言葉にパニックになっているんだろうか。
どうにも抑えることができなくて、思っていることが口から出てしまう。
ああ、キモイとか思われたらどうしようなんて、話してから後悔しても遅くて。
「あの、え?」
どうやら俺の言葉を完全に理解できていない様子の彼女。
だめだ、行動が面白い。
挙動不審な彼女を見て、笑いがこみあげてきてしまった。
でも、必死に冷静を保とうとするけど、どうしても笑えてくる。
言葉を見失って俺を見つめている彼女が、愛おしい。
「俺、大野ヨシキって言います。28歳で営業やってるんだけど、お名前をうかがってもいいですか?」
とりあえず、名前だけでも教えてほしい。
その後も目をくりくりさせながらおろおろしている彼女がかわいい。
「いつも同じ扉から乗ってくるので、俺もいつもここに座っていたんです」
俺の言葉にパニックになっているんだろうか。
どうにも抑えることができなくて、思っていることが口から出てしまう。
ああ、キモイとか思われたらどうしようなんて、話してから後悔しても遅くて。
「あの、え?」
どうやら俺の言葉を完全に理解できていない様子の彼女。
だめだ、行動が面白い。
挙動不審な彼女を見て、笑いがこみあげてきてしまった。
でも、必死に冷静を保とうとするけど、どうしても笑えてくる。
言葉を見失って俺を見つめている彼女が、愛おしい。
「俺、大野ヨシキって言います。28歳で営業やってるんだけど、お名前をうかがってもいいですか?」
とりあえず、名前だけでも教えてほしい。