ヒトメボレ[完]
彼は私が毎日同じ車両にいるって気が付いているんだろうか。
毎日同じ扉から乗り込んで、彼の座っている席の近くで立つようにしている。
本当は隣に座れたらどんなにいいだろう。
でも仕方無いよね。
私が乗り込む駅ではいつも座ることは難しい。
彼はいつも同じ席に座っているから、私よりも何駅か前から乗っているのは確か。
4駅前が始発の駅になるから、ひょっとしたら始発に近い駅なのかも?
「・・・到着!」
駅に着いて定期券を出し、改札を通る。
電車到着まであと15分。
急いで歩いてきたから、残暑厳しい10月の朝はまだまだ暑くて。
あわてて汗をぬぐい、化粧室でお化粧を直して気合いを入れなおす。
毎日同じ扉から乗り込んで、彼の座っている席の近くで立つようにしている。
本当は隣に座れたらどんなにいいだろう。
でも仕方無いよね。
私が乗り込む駅ではいつも座ることは難しい。
彼はいつも同じ席に座っているから、私よりも何駅か前から乗っているのは確か。
4駅前が始発の駅になるから、ひょっとしたら始発に近い駅なのかも?
「・・・到着!」
駅に着いて定期券を出し、改札を通る。
電車到着まであと15分。
急いで歩いてきたから、残暑厳しい10月の朝はまだまだ暑くて。
あわてて汗をぬぐい、化粧室でお化粧を直して気合いを入れなおす。