Moon Venus
「ティナ…、みんなを連れてきてくれる?」


どこへ連れて行くのかを、わかっているティナは はいっ!と返事をし


「コッチの手で一人ずつ手を繋いできてね」



ずっと繋いでいたティナの手を優しく上から握って言うと、メリザと目を合わせ
て空間から飛び出した



「…ティナ…か?」


クローディアに呼ばれたティナは振り返るなり、身体を固めて返事をした


「…何かあったのか?」

「シオン……セレっ……え?えぇっと、みんなを聖石の前へと、セレナ様?とシ
オン様が…」


「セレナが?」


それに頷くと、

クローディアがシャロンの腕を自分の肩に回し

「ティナはイリアとフランを連れてきてくれ」

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