兄妹を超えた恋
悪気もなく、美海が言うと…
「連と!?なにもされなかったか??」
すっごく心配されてしまった。
「…連はそんなことする人じゃないよ…お兄ちゃんのコト、すっごく心配してたし…あ、美海も手伝う。着替えてくるね?」
美海はそう言うと、さっさと自分の部屋へ行った。
「俺って情けねー…」
と一人でしょぼくれてるコトを美海は気づかなかった。
「お兄ちゃーん?今日の夕飯何にするの?」
部屋着に着替えてエプロンを着た美海が言った。
「え?あ、ああ、今日はハンバーグにしようと思ってるよ。美海、好きだろ?」
優しい笑顔のお兄ちゃんを見て、ドキドキしちゃう美海なのであった。
(連にあんなこと言われたから…意識しちゃうだけだよね????)
「うん♪ってもう大体お兄ちゃんが作っちゃってるね…味噌汁作るね?」
美海が言った。
「ああ、うん。頼む。」
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