年上彼女と年下俺様
しばらくすると懐かしい声が聞こえた。



「里佳か?」

「お父さん…。家に…。泥棒が入った気がする…。」

「気がする!?」

「いやいや、入った…。どうしよう…。」

「他に連絡してないなら龍之介にかけなさい。」



電話するんじゃなかった…。



テンション余計下がる…。



「妹の里佳と申しますが捜査一課の瀬良お願いします。」

「里佳!?どうかしたか!?」

「助けてお兄ちゃん…。」



兄の声を聞いたら涙が止まらなくなった。



お兄ちゃんはやっぱり駆け付けてくれて…。



「里佳!!大丈夫か!?」



大好き…。



その言葉をお父さんからも聞きたかったな…。



「ちょっと現場検証とかするから…。君は…。」

「里佳さんとお付き合いしてる者です。」

「あ、彼氏!!ああああ、兄の龍之介です!!」



かしこまってるお兄ちゃんが面白かった。



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