年上彼女と年下俺様
【里佳】



全く眠れなかった…。



響も寝てなくて…。



ただ黙って抱きしめられてた。



「おはよ。」

「うん。大丈夫?」

「大丈夫だよ。響あったかい…。」

「うん…。」



バイトが休みでよかった…。



でも響は学校だ…。



「学校行かないと…。」

「今日は休む。里佳チャンといたい。」

「不良だ…。」

「少し寝てイイ?」

「うん。」



でもあたしも離れたくなかった。



あたしが寝たのは響が寝てからすぐ。



目が覚めたら夕方だった。



「里佳チャン?俺ちょっと出て来るけどリズ呼んだから。」

「どこ行くの…。」

「不安そうな顔すんな。仕事だから。」



仕事…。



仕方ないよね…。



「響~、早くして~!!飛行機乗り遅れる!!リズ連れてきたよ!!」

「待って!!今出る!!」



パパさん?



パパさんと仕事か…。




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