年上彼女と年下俺様
里佳チャンからキスして来て…。



「ここじゃイヤ…。」



そう言うからベッドに連れてきた。



すげぇ表情が固い…。



「里佳チャン、電気消さなくてイイ?」

「うん…。」

「ちゃんと俺だから。見てて…。」

「響…ありがと…。」



涙目でニコッと笑った里佳チャンのせいで俺も泣きそうになった…。



消してやるんだ…。



あんなの。



忘れさせてやる。



「すげぇ好き…。」

「響…響っ…。」



絡み合った指先にこもる力と里佳チャンの涙と俺を呼ぶ声はきっと忘れらんない。



もう絶対あんな思いさせねぇから…。



ごめんね里佳チャン…。



「眠い…。」

「お風呂入って来るから先に寝てて?」

「起きて待ってる…。」



でも最近の寝不足のせいで眠ってしまった俺は朝に飛び起きた。



あっ…。



よかった…。



いる。



里佳チャン、もう俺が守るからな?



だから今はもう少し寝よう…。



手を繋いで。



< 165 / 944 >

この作品をシェア

pagetop