年上彼女と年下俺様
しばらくしてカチャッと開いたドア。



やっぱりカッコイイなぁ…。



濡れてオールバックになった髪がちょっと大人っぽい。



「寝ねぇの?」

「寝れない。足痛くて。」

「痛み止め飲むか?効くかわかんねぇけど。」

「ん。」



もらった薬を飲んだ。



あ、明日バイト…。



朝に連絡しよう…。



「えっ!?あんたここに寝る気!?」

「里佳チャンが心配だから。寝てる間に容態急変して家で死なれたら困る。」



やっぱり性格悪い…。



優しいんだか優しくないんだかわかんない…。



「拓海以外と同じベッドに寝るの初めて…。」

「聞いてねぇよ。」



はいはいすいませんね…。



でも何かドキドキするんだもん…。



「あ、ちなみに手出す気はありませんので。」

「はい!?」

「ブサイクだから起つもんも起たん。」



殴ってイイかな?



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