年上彼女と年下俺様
学校を出ると里佳チャンの黒いワンボックスが見えた。



てっ君が外でタバコ吸ってる。



「由優は?」

「今来ると思う。大変そうだなてっ君。」

「お父さん?高校生の娘に心配すんのは当たり前だから。」

「大人~。」

「26歳なめんなよ?今日も門限までに送るっス。」

「アイツワガママだから帰んなそ…。」

「有り得る…。」



ワガママな彼女と厳格な父…。



てっ君って超大変そう…。



その後に車に乗り込むと綾乃チャンが里佳チャンにイジメられてた。



珍しい光景!!



「いい加減可愛そうだってば!!そんな余裕かましてるとそのうち捨てられるんだからね!!」

「陸チャンは捨てないもん…。」

「体型ばっかり気にし過ぎだから!!」

「だって後3キロ痩せなきゃ~…。」



まだなのか陸斗!!



綾乃チャンデブじゃねぇし…。



「響は我慢出来る!?」

「出来ね。3日が限界。俺の頭ん中は常にマッパ里佳チャンがうろついてる。」

「響は異常かもね…。でもいい加減可愛そうだよ陸斗君も。」



俺もそう思いま~す。



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