年上彼女と年下俺様
それから連絡先を教えて家に帰った。



「風呂入るぞチビ。」

「チビじゃない!!」

「チビだ。」

「響がデカイだけ。ってか年下のくせに偉そう…。」

「偉いの俺。」

「偉くない。」

「偉いよ。里佳チャンより。」



年上ぶる里佳チャンをイジメたくなる。



甘えんのも最高にイイけどイジメんのも好き。



一緒に入った風呂で髪を洗ってやった。



「里佳。」

「ん!?何で呼び捨て!?」

「俺のが偉いから…。」

「偉くない。あたしは響の『里佳チャン』が好き。」

「じゃあおいで里佳チャン。」

「ん~!!」



俺も里佳チャンの『響』が好き。



その甘ったるい声が好き…。



「デートらしいデートしたくね?」

「したいね!!ってか温泉行きたい。」

「じゃあ行くか。里佳チャンの誕生日辺りに。」

「誕生日!!もうあたし成人!?」

「オバサーン。」

「彼氏のくせにひでぇ!!」



でも俺と里佳チャンが出会った日だろ。



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