年上彼女と年下俺様
【響】



やっぱり外はさみぃ…。



里佳チャンは車で通うようになった。



ちょっとだけ仕事があった俺は終わってから里佳チャンを店の外で待ち伏せ中。



女をこんなに待ってんのって初めてかも…。



俺の隣には冷え切った缶コーヒー。



さみぃんだよマジで~…。



カチャッと開いたスタッフ出入り口に目をやるとバイトの女が出て来た。



「わっ!!びっくりした~…。里佳さん待ってるの?」

「うん。」

「今日カギ当番だから最後だよ!?中に入ったら!?」

「後どれくらい?」

「30分は出て来ないと思う。」



マジかよ…。



凍え死ぬ…。



ってか今更だけど何で俺、里佳チャン待ってんの?



「何でいんだよおめぇ…。」

「里佳さん待ってるんだって!!健気でカワイイ~!!」

「里佳ならまだ終わんねぇぞ。待つなら中で待て…。」



安田が優しい…。



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