年上彼女と年下俺様
普通に戻ってる?



「拓海さん、なんかごめんね?」

「いや、目覚めた…。殴って悪かったな…。ってか俺のが重傷じゃね!?」

「マジごめん!!」

「里佳ヨロシク…。やっぱ俺今日は帰るわ。」

「あい。またたまに顔出してね?」

「おぅ。悪かったな里佳…。」



あたしはただ頷くしか出来なくて…。



痛々しい拓海の顔がやけに悲しそうだった。



「里佳チャン、水、冷たい。」

「だって水かけろって…。」

「チュウしてくれたら許す。」



ちゅ!?



チュウ!?



こんなに注目されてるのに!?



ってか近寄らないで響!!



そしてギャラリーの『しちゃえよ』みたいな視線、マジ辞めて!!



「期待に答えなきゃ。」

「ムリ!!あたし逃げる!!」

「逃がさない~。」



冷たいよ響!!



ってか顔近い!!



「誰のために殴られたかよく考えてみろ。」



悪魔の囁き…。



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