年上彼女と年下俺様
新しい部屋に帰っても響はいないんだ…。



泣きそうになるのを我慢して涙を飲み込む。



そんな日が1週間続いた。



「元気ねぇな里佳。」

「そんな事ないよ!!今週会議だしね!!ビシッとしなきゃ!!」

「ムリして笑うな…。」



安田さんはまだあたしを見ててくれてるんだ…。



あたしの変化に気付いてくれてる…。



でも甘えちゃダメ。



響だって頑張ってるんだと思うから…。



「店長、オーダーミスが…。」

「任せて!!めっちゃ得意!!あたしのやり方見て覚えてよ!?」

「すいません…。」



皆の対応も『里佳さん』から『店長』になった。



少しはあたしも認められたかな?



難無くこなせるトラブル。



でもまだまだ代理のようにはいかないんだよね…。



「いらっしゃ…。」

「頑張るねぇ~!!」

「ひび…。」



こんなに注目されてるのに…。



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