年上彼女と年下俺様
だよな…。



そうか。



「親父、俺頑張る…。」

「うん。」

「お互い頑張る為に離れたんだ…。時間無駄にしてるヒマなんかなかった…。」

「そうだね、響の気持ちはきっと里佳チャンに届くと思うよ?」



だとイイけど…。



でも今はやるしかナイんだ…。



見ててよ里佳チャン。



俺カッコイイ頼れる男になるから。



親父達みたいな地位をちゃんと確立する。



でもそれには里佳チャンが必要なんだ…。



「親父、今日の打ち合わせだけ抜けたい…。」

「うん。陸斗達に相談してみな?」

「ありがと…。」



陸斗と遥とリズは特にイヤな顔をしないで送り出してくれた。



里佳チャンは定休日だ。



インターホンを鳴らしても出て来る気配がない里佳チャン…。



携帯はズット電源を切ってるんだと思う…。



初めて合い鍵を使って部屋に入った。



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