年上彼女と年下俺様
でもそれが里佳チャンの性格だ…。



今ムカついちゃダメ…。



大人になれ俺…。



「俺がガキだから?」

「違うよ…。」

「じゃあ何で?」

「響の足引っ張りたくない…。頑張ってる響の力になりたいの。」

「里佳チャンの仕事は?どうする気?」

「辞める…しかないよね…。子供いたら深夜まで働くなんて無理だし。」

「あのさ、もし出来てたら俺が父親でしょ。俺にだって子供守る権利くらいあるよな?」



二人の子供だろ。



未婚とか言うなよ…。



「でも響には夢が…。」

「里佳チャンだって今の仕事楽しいくせに。こんな時に偽善者ぶってんじゃねぇよ。」

「……………怖い。」

「ん?」

「怖いよ響…。赤ちゃん出来るって何?あたし…一人じゃムリぃ…。」

「まだわかんねぇじゃん?出来てても出来てなくても俺はどっちでもイイから。もし出来てたら…家族になろうな?」

「響ぃ~…。」



不安なんじゃん…。



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