年上彼女と年下俺様
手術室の前では響のママさんと他の人達がいた。



「ママさん…。」

「響が死ぬわけないから…。絶対大丈夫。」



そう言うママさんだけど実際あたしと同じくらい震えてた。



陸斗君も手術中でリズチャンは軽傷、遥君が腕と足を骨折したらしい。



「里佳…。」

「綾乃…。」



ポロポロ泣きながらやって来た綾乃もきっと普通じゃない。



あたしも頭がおかしくなりそうだ…。



「申し訳ありませんでした…。」



マネージャーさんが社長達に何度もあたまを下げてる。



でもマネージャーさんだってケガしてるよ…。



「相手の方は…。」

「足の骨折っただけだって…。何で響が…。」



もうひたすら祈るしかなかった。



早く手術が終わるとイイ…。



『里佳チャン』って甘えた声で呼んでよ…。



響がいなくなるなんて絶対イヤだ。



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