年上彼女と年下俺様
家に帰っても全く眠れなくてただ響がくれたリングをにぎりしめた。



『里佳チャン大好き!!』

『俺の里佳チャンだし!!』

『デカイ家建てて里佳チャンは2人子供産むのな!!それが俺の夢!!』



響の甘い言葉ばっかり頭に浮かんでくる。



夢叶えてないし…。



起きてくれなきゃ叶わないよ…。



朝起きたら響がいなくなってるんじゃないかと思うと全然眠れなかった。



次の日もその次の日も響は起きない。



あたしも何故か病院には行けなかった。



それからしばらくしたある日…。



「お前休め。」

「なんで?」

「寝れてんのか?」

「うん。」

「ウソつくな!!スタッフに心配かけてどうすんだ!!店なら心配しなくてイイから。お前が作った店だろ?」

「平気だって…。」

「とにかく明日からくんじゃねぇぞ!!」



安田さんに怒られた…。



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