年上彼女と年下俺様
相変わらずイイ声…。



「里佳チャンに会いたいから迎え行く。」

「何時だと思ってんの!!」

「ガキ扱いすんな…。明日から冬休みだし。」

「あ、明日店休みだ。」



今の『会いたい』は結構効いた…。



心臓ヤバイ…。



「迎えはイイよ。」

「じゃあ来てよ…。俺里佳チャンち知らねぇし…。」



何かカワイイんだけど…。



素直って言うか甘えてるって言うか…。



「じゃあ行く。お店出る前に電話するね?」

「了解~。」



あの日以来だ…。



響の部屋…。



声聞いたらあたしも会いたくなっちゃったな…。



「そろそろ出ようか。」

「早くね!?」

「響に呼ばれた。」

「うわ~…。里佳って男に呼ばれてはいはいって行く女だったっけ?」

「あたしが会いたいんだ~い!!」

「惚れたな…。」



惚れたのかな…。



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