年上彼女と年下俺様
親の力でここまで来たと思われたくない…。



「響君って兄妹いるの?」

「姉がいますけど…。」

「ねぇ、実は隼人さんの息子とかってオチ?」

「何で!?」

「だって確か娘と息子がいたはずだし…。」

「はははっ!!隼人さんにそれ言ったら怒られますよ!?俺みたいなのが息子なんて有り得ない有り得ない!!」



超怪しまれてる…。



そんなに似てっかな…。



親父が若作りし過ぎなんじゃね!?



「親父、関係がバレそうだ…。」

「えっ!?誰に!?」

「アコさん…。」

「何で!?」

「顔が似てると…。」

「なるほどね~。ま、イイんじゃない?この際だからバラしちゃえば?」

「マジで!?」



バラしたら絶対親父達と比べられるし…。



それに今まで書いた曲とかも実は親父が書いてたとかデマ言われたらイヤだ…。



「俺はイヤだ。」

「俺の息子がそんなに恥ずかしいのか…。」

「はぁ!?」

「ごめんな…。こんな父ちゃんで…。」



何それ?



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