年上彼女と年下俺様
そのアイドルの後ろからちょこんと顔を出した女…。



目が合ってる…。



みるみるうちに赤くなる顔…。



は!?



何か喋れよ!!



「な、何!?」



俺がそう言うと首を思い切り横に振った。



カワイイ…。



小動物みてぇだ…。



「この子1年なんです!!恥ずかしがり屋で。美波音って言います。あたしの妹!!一応期待の新人なんでヨロシクお願いしま~す!!」



美波音…。



マジちっちゃいハムスターみたいだ…。



ペコッと頭を下げただけの期待の新人はアイドル姉の後ろをついてった。



「ツボった?」

「は!?」

「カワイイね、あの子。響のタイプかと思って。」



タイプ…。



俺にタイプなんてねぇ。



「里佳チャンよりカワイイのなんていねぇよ。」

「綾乃の色気には敵わないけどね~。」



美波音…。



何だか無性に気になった。



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