年上彼女と年下俺様
【響】



隣を歩くちっちゃいの。



ここに来てから常に目がキラキラしてる。



「次は仕事抜きで来ような?」

「うん!!」

「里佳チャンの喜ぶ顔って元気出る…。」

「あたしも響が喜ぶと元気出る!!」



帰ったらまた仕事尽くし。



でもこの笑顔があればかなり頑張れそうだ…。



「あのさ、引っ越そうかと思ってんだけど。」

「引っ越し!?何で!?」

「今のマンション防音の部屋1つしかねぇし小さいから。実家に置いてある機材とか入んねぇし。」

「じゃあ実家に住めばイイじゃん。」



本気かよ…。



うっせぇ母ちゃんとベタベタな親父がいんのに?



「嫁って普通姑いんのイヤじゃん…。舅まで変わりもんだし…。」

「あたし!?あたしはどちらかと言えば響のお家に住んでみたいけど。響って一応長男なんだしさ!!」

「シャワールームガラス張りだよ?」

「え゛っ!?」



普通じゃねぇからあの家…。



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