年上彼女と年下俺様
そして家に帰って来てから仕事三昧。



里佳チャンに会うのは寝てる時だけ…。



「リズと遥ってイイよな…。」

「何だよ急に…。」

「だってお前らいつも一緒じゃん。しかも一緒に住んでるし…。」

「昔からだから俺達はこれが普通なんだけど。」



感覚マヒしてんだろ。



羨ましい…。



「あっ、そうそう、社長から新人のプロデュース頼まれたんだけどどうする?」

「どんな奴?」

「ライブハウスで拾って来た解散したバンドの女ボーカルだって。」

「声次第。」



美波音のプロデュースが上手く行ったからって…。



また噂にでもなったらどうすんだよ…。



「お前ら時間~。」

「あいよ~。」



俺達だって仕事だらけで休むヒマもねぇのに…。



また育てるとか残酷な親共だ。



自分達のラジオだけは気を抜く俺達。



「じゃ、今日は卒業シーズンにピッタリなこの曲から~。」



あっ、そういえば俺も卒業だ。



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