年上彼女と年下俺様
でも今は里佳チャンより仕事を優先しなきゃいけないってのはわかってる。



陸斗も同じ気持ちでいるみたいだから綾乃チャンの名前はほとんど聞かない。



こんなにキツイの初めてかも…。



そんな事を考えてたら無口だった遥が口を開いた。



「今回の曲、響が全部作れ。」

「は!?何でだよ…。」

「俺は書けねぇ…。」

「何ビビってんの?」

「ビビってて悪いかよ。こんな大きい話し前提にされたんじゃ書けねぇよ俺は…。」

「ダサッ。じゃあ遥には頼んねぇよ。リズ、書くか?」



遥がいつもと違う…。



プレッシャーには強いはずの遥が…。



「リズは遥が書かなきゃ歌わない。」

「どんなワガママだよ…。」



陸斗に作詞の才能がナイ為、自動的に俺に作詞の役目が回って来る。



どうしたんだよ遥…。



「ってかさ、何で書きもしねぇのに書けねぇとか言うわけ?」

「おめぇに俺の気持ちはわかんねぇよ…。」



なんだよそれ…。



< 887 / 944 >

この作品をシェア

pagetop