年上彼女と年下俺様
自分だけが苦しいような言い方…。



ムカつく。



「だったら遥に俺の気持ちがわかんのかよ。」

「…………。」

「俺だって毎回自信あるわけじゃねぇよ。何百個も潰してるし。でもお前とかリズが口出して形にしてんじゃねぇの?自分一人でやってるような言い方すんな。」



俺がそう言った瞬間遥は席を立って店を出てった。



リズが後を追おうとしてる。



「行かなくていい。少し頭冷やさせなよ。」

「でも…。」

「今のは俺も響に同感。ほとんど遥が書いてきたのに今更何言ってんの?遥が書けなくなったら俺達は終わり。」



俺もそう思う。



皆がちゃんと同じ意志を持たなきゃAGENTは終わりだ…。



「悩んでるんだよ遥だって…。」

「何に悩むんだよ。」

「自分には才能がないからって…。皆に着いてくには倍努力しなきゃって。だから遥が不安になるのは当たり前なんだよ…。」

「リズ、お前もそう思ってんの?遥に才能がねぇとか。」



リズは泣きそうになりながら首を横に振った。



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