年上彼女と年下俺様
逃げるように家を出て会社に着いた。



「おはようございま~す。」

「おはよう里佳チャン。遅かったね?」

「響が帰って来てから何かと雑用がね…。」

「はははっ!!じゃあこれ、ヨロシクね。」



てっ君はエリアマネージャーと言う地位。



かなり偉い立場みたいだ。



そしてあたしは本部では1番下っ端。



面倒な書類を片付けたりクレームをまとめたり。



毎日頭が疲れます…。



「哲平、今から8号店に飛べ。」

「何かありました?」

「抜き打ち。夕方に戻れよ。」

「はい。」



てっ君は何かと出張ばっかり。



月の半分くらいは本社にいない。



あたしはひたすらデスクワーク。



店長って肩書きもなくなったあたしには役職がない。



昇進に思えません…。



「里佳、明日3号店行って指導して来い。」

「えっ!?」

「ちょっとサービスに問題ありっぽいから、バイト見て指導してやって。ついでに給料下げて来てイイぞ。」



バイトリストを渡された…。



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