キミまであと数センチ
4月9日。
今日は登校日で俺の高校の入学式でもある。
時刻は9時10分
「マジ‥かよ‥」
サーッ
血の気が引き一気に目が覚めた。
「完全に寝坊した…」
いつもの俺なら遅刻なんて気にしない。
でも
この日だけは違っていた。
クラスの担任こと、国見龍二(クニミ リュウジ)から入学式は必ず遅刻せずに来いと言われていたからだ。
ハァ
「…いっそ仮病で休むか」
顔を枕に伏せ目を閉じた。
その時
♪〜♪♪〜
携帯が鳴った。