この空が晴れるまで
素直になれば。7月
梨佳は大吾から答えをもらえないらしい。
でも少しほっとした。
そんな風に親友を応援出来ない自分が嫌い。
~♪♪♪~
≪光輝≫
『やっぱり付き合おう。お前の事忘れられないし』
何だか嬉しいのと悲しいのと両方ある。
そしてまた私の家の前に来てくれた。
この日も雨だった。
私は雨が嫌い。だけど好き。
私と大吾が一年生の時会ったのも雨だったから。
光輝の前でわざと雨にぬれる。
心配してくれるのが嬉しかった。
でも光輝がある事を言ったせいで私の笑顔が凍りついた。
【…塾の女にキスされた】
一瞬時がとまったようだった。
雨の音が2人の空気を流していく。
「…どういう事??」
「そのまま」
嬉しそうに話してたら怒るけど
光輝も好きでキスしちゃった訳ではないみたいだし。。
「どういう人なの?」
「名前は今川美咲。友達は可愛いって言ってる。背は俺くらい。
目はぱっちり。髪は茶髪のストレート。」
。。私の想像でも分かる・・・・可愛い。。
でもその時の私にはライバル意識が大きくなり、
少しウキウキもしてた。
大吾の次に好きな光輝。
だからライバルいても
涙でないんだね。
でも予想以上に『今川美咲』(イマガワミサキ)は
おそろしい人だった。
そんな怖さは今の状態で分かるわけないか。
だって親友が大吾好きで、
大吾を諦めようとしてる状態。
ライバル心が大きくなるばかりの私に
後悔すんな。そんな言葉が未来の自分から
言われた気がした。