この空が晴れるまで
でも卒業式は大吾とたくさん話した。
告白は…麻帆と同じ感じに終わっちゃったけど…
でも、卒業式が終わってあの秘密の場所に
行って最後に涙流しながら漫才やったっけ。
その時は大吾の字なんてなかった。
あの日の事を考えると
嬉しくて、
でも悲しくて…
昔みたいに
話したいな。
私も大吾の字の横に書いた。
【6-1最高!20歳になる日まで!】
そして麻帆が階段を降りて行ったのを
確認して、
【大吾、ごめんね、ありがとう】
と書いた。
「佳菜~早く!」
「ハイハイ!今行くー」
「またね…」
そう呟いて大吾を想った。
大好きだった小学校。
最高だったよ。
大吾は凄くうるさかった。
大縄の時、犯人探しの時、
何だか忘れちゃったけど
助けてくれたっけ。
かばってくれたっけ。
小学校に今、来てなかったら
私はどうしてたんだろう。