この空が晴れるまで
私は…私は…
どうしたいんだろう…
自分でも分からない。
「私は…
大吾が幸せになれるならどっちでも
いいよ。
あとは梨佳次第何じゃないの?」
「うん…」
私は涙を流していた…
「大吾が言ってたんだよ。
『俺が幸せにしたい。
でも森下を幸せに出来るのは
俺じゃない。
だから森下はもっといい男と
やっていけるから!』
って…
これでも大吾が佳菜の事
本気だって分からない??」
分かるよ・・・
本当はもう少し前に分かってたはず。
でも気付きたくなかった。
気付いたら大吾と付き合う事に
なるから。
どうして大吾と付き合っちゃいけないかって??
…また大吾を悲しませそうで怖いから…かな?
「梨佳だって大吾が好きなんじゃないの?
私が大吾と付き合ったら
梨佳はどうするの?
私は梨佳も大吾も好きだよ。
でも好きだから
付き合えないんだ。
好きだから幸せになってほしいんだ。」