この空が晴れるまで


梨佳…本当は知ってたよ。


宇宙一、悠斗が好きで、

世界一、大吾が好きな事。


何度聞いたって梨佳は
私に嘘つく。


嘘じゃないか。

私のために言ってくれてる
のかな。



「大吾は友達!佳菜の彼氏
とったりしないよぉ」



佳菜の彼氏…か。




でもね…大吾は
私と一緒にいて幸せですか??



大吾は梨佳といる時の方が
笑ってる。

楽しそう。



私と付き合ってて本当に幸せですか??





~♪~♪~♪

大吾から電話だ。


「…はい」

『俺だけど~。』


…えっっ、大吾じゃない。


『俺だれだか分かる??
[やめろってぇ]おいちょっと』


「…悠斗??」


『そだよー大吾が
代わりたいそうなので
変わりまーす
[んな事言ってないし!]』

裏で大吾の声が聞こえる。



『あ…俺だけど。ごめんね。
本当ごめん』


「うん…」



『[代われって]おい悠斗~』


『本当に大吾の事好き?』


「…えっ??」


『って大吾が言ってた』


「・・・・・・」



『あっ、大吾だけど。ごめんね。
本当に。じゃ・・・』



ーツーツーツー












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