Powdery Snow

それから数日間、毎日当たり前の用に弘人はあたしに電話を掛けてきた。


何の為とかじゃなくて、ただ【暇してると思って掛けてやった】って…


【暇じゃない】

【暇だから電話に出てんだろ】



意味のわからない会話を続けるあたし達。

そんな事よりもあたし自身、自分に驚いた。



何で話してんの?って…

そもそも年下なんて興味がなかったし見向きもしなかったのに。


話し掛けられても愛想なく交わして、それで終わりって感じだったのに。


何故かあいつに引きずられている自分がいる。


でも、そんなどうでも言いような会話があたしは好きだと思った。


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