ダンス
ダンス
ふたりは踊っていた
氷の上を
軽やかにリズムを刻みながら
ふたりはみつめ合っていた
まるで世界にたったふたりしかいないというように
ふたりは愛し合っていた
海よりも深く
ときには上空もを飛躍するほどに
世界にはふたりしかいなかった
冷たい氷の上を
ただ一心に踊っていた
呼吸がとまると思った
星がふたりのまわりをまわっていた
祝福するかのように
さかながあしもとを旋回した
ふたりは何千年も前から踊っていた
これからも踊りつづけるのだろう
何千年という月日を
からだが朽ち果てるそのときまで
やがて女は朽ちるだろう
男はひとりで踊りつづけ
世界は終わるだろう
世界はふたりを包み込んだ
氷の上を
軽やかにリズムを刻みながら
ふたりはみつめ合っていた
まるで世界にたったふたりしかいないというように
ふたりは愛し合っていた
海よりも深く
ときには上空もを飛躍するほどに
世界にはふたりしかいなかった
冷たい氷の上を
ただ一心に踊っていた
呼吸がとまると思った
星がふたりのまわりをまわっていた
祝福するかのように
さかながあしもとを旋回した
ふたりは何千年も前から踊っていた
これからも踊りつづけるのだろう
何千年という月日を
からだが朽ち果てるそのときまで
やがて女は朽ちるだろう
男はひとりで踊りつづけ
世界は終わるだろう
世界はふたりを包み込んだ