White Kiss~恋を知るまでの期間~
嫌やけど、仕方ない
って明日の準備ってなんやろ?
きっと首を傾げていたに違いない
「ねぇ、美那?まさか、今の様な格好で行くんじゃ無いわよね?」
琴子が怖い顔して言う
「だって、別にデートじゃないし…」
一層怖くなる琴子の顔
「いい加減にしなよ。美那、今何歳?中学生でもあり得ないわ」
そう言われたから正直に答えた
「私今年で22になるよ。24日で!しかも、来年から社会人。知ってるよね、琴子?」
ため息をつき、呆れたように言う
「だから、天然さんなのよね。良いわ。行くわよ!」
「琴子、待って!何よ?」
全く話を聞かない琴子は私の手を引っ張って、クリスマスソング流れる町へと足を向けていったんだ…