!! MISUNDERSTANDING !!
……誰もいない。

ううん、正確にはまだ誰もいない。
すぐにあのドタドタした音が聞こえてくるんだろう。


でも…

じゃあこの腰の圧迫感は?


怖いモノ見たさという感じで、ソーッと視線をそこに落とす。

目に入るのは、私の腰をガッチリ押さえている大きな手。

手?

なんだ、手か。

って、手?!


えーと、手がここにあるってコトは、本体は……?

アダムスファミリーのハンドくんだったら、本体の心配なんてしなくていいのに。
って、それはそれで困るけれども!

そんな投げやりな突っ込みを心の中で入れながら、覚悟を決めて首を動かした。
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