エリート小学生エリファトム!!
―休み時間―
本の世界は落ち着く。
自分が自分じゃなくなるとき。
もぅ…ずっと本の世界に居たい…。
「っくら…」
「っくらっ…」
「桜っ…!!!!!」
「はいぃぃぃぃっっ!!!?」
隣を見ると背の高い男の子が頬杖をついて呆れてる。
「えっ…ごめんなさい…。
怒ってます…よね??」
背の高い男の子は苦笑する。
「あー、いや怒って…」
「怒ってないよぉ〜♪」
突然、さっきの小さい男の子が
ピョンと飛び出てきた。
「いきなり出てくんなよっ。」
背の高い男の子はちょっと強い口調で言う。
「だって、陸っち、
抜け駆けするんだもぉ〜んww」
「抜け駆けって…。」
背の高い男の子は呆れている。
すると、背の高い男の子はじろっと私を見た。
私はビックリして目を反らした。
「桜…。」
男の子は静かな声で言った。
「一緒にグル組まないか?」
「グッ…グルッ!?」