エリート小学生エリファトム!!
「今、人を信じないお前には俺の気持ち分かる??」
東君が見せる真剣な顔。
私は静かに首を振った。
すると、東君はニコッと笑い、
私の頭をなでてくれた。
「素直で良し!」
そして、遠くのほうを見て、
ぐぐぐっと伸びをした。
「俺、思ったことすぐに口にしちゃうじゃん??
でもね、大切な事は態度で示すから。」
私に向きなおす。
背が小さいって思っていたけど、
私より大きかったんだなって気づいた。
「俺、季や陸みたいに上手じゃないけど・・・。
お前の役に立ちたいんだ。
それが答えだよ。」
いつもいつも元気でやんちゃで面白くて
そんな東君にもこんなふうにカッコいい所があるんだ・・・。
それが、私の小さな勇気をわき起こしてくれたんだ。