エリート小学生エリファトム!!





「・・・・両親は・・・・・


 ・・交通事故で・・・・



 死にました・・・・・」





よみがえる辛い記憶。




その事を思い出すだけで胸がヅキヅキする。







「・・・・・・。


 それが、どうして自分が殺したと?」





東君は冷静だった。





「・・・・一言でいいって・・・・」




「あー、そだね。ごめんww


 つか、お前セコイなww」



やっぱり東君の声はいつもより落ち着いている。




東君って・・・本当はこういう人なのかな??








電車の音はいつもより静かに聴こえた。





下りは上りよりとっても空いていた。














「でもさぁ~、


 本当に自分のせいか分かんないんだろっ?」





うん・・・・でもっ






「じゃあ、違うかもしんねぇーじゃんっ。」




確かにそうだけど・・・





「それにさ・・・自分の子を嫌う親がいると思う?」




私は小さくうなずいた。



東君はため息。



「だったら、親失格。


 自分の親が失格だと思うか?」




私は首を振る。




優しかった両親。




あの両親じゃなきゃ私は居ないから・・・。
















< 62 / 208 >

この作品をシェア

pagetop