エリート小学生エリファトム!!
熊谷駅。
「すいませんっ!!
墓ってどこですか?」
東君はいつもの笑顔で
困り果てた駅員さんに聞く。
「えっえと、両親の墓がありそうな墓地です!!」
そんな質問にもっと駅員さんが困り果てる。
そのとき、聞き覚えのある声が聴こえた。
「桜ッ!!!」
振り向くとさわやかな笑顔の男の子が手を振っている。
「あ・・・・・・あまみや・・・くんっ!?」
雨宮くんはホッとしたように笑う。
「やっぱり桜だ。久しぶり♪」
その笑顔が怖かった。
私は東君の後ろに隠れた。
「誰ッ?」
東君は低い声で警戒する。
雨宮君はアハハと慌てる。
「あっ、えっと・・・桜のクラスメートだった雨宮です。
もしかして・・・桜の彼氏?」
えっ
「いえ・・・違っ」
「そぉで~っす!!!!!
俺らカップルゥ~~~!!!」
東君はいきなりテンションが高くなり、
私の肩を組んだ。
あはは・・・成り行きについていけない。。。