エリート小学生エリファトム!!
「けどさ…
あいつ、今のほうが生き生きしてるよな」
「そうか?」
俺は初めて会ったときと
さっきの桜を比較してみるが
まったく変わってないように思える。
「桜の笑顔を見たことある?」
雨宮は明るい口調で言った。
俺はかぶりを横に振った。
そういえば、一回もないや…。
「そっか…。」
雨宮は肩を落とす。
「生き生きまではいかないが
声は死んでない…。」
そして俺をちらりと見た。
「お前を信頼してるのかもな」
…………その信頼は俺へじゃない。