魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
「いいっ。
分かった、外に出よう、ね?」
「ユリアって大胆。
それに、この時期外で服脱いだら寒くなぁい?たとえパンティだけだとしてもさ」
どこから拾ってきた言い回しか。
『寒くなぁい?』と、まるでギャルのように語尾を上げて笑ってみせる。
「服は脱ぎません。もちろん、下着も一切脱ぎませんっ!
Do you understand?」
「Yes,ma'am」
ウインクしながら、言葉だけは堅苦しく返してくれる。
別に、いいんですけど。
そうして、リビングに戻った私を後ろからぎゅっと抱きしめた。
「良かった、ユリアが元気になってくれて」
耳元に落とされるのは、優しさを溶かした甘い声。
でも、私は首を捻らずにはいられない。
えーっと?
この頭が痛くなりそうな戯言の交換が、私が元気になった証拠だって本気でおっしゃってます?
違いますよ?
私の元気の定義、根本的に間違ってらっしゃいますよ?
あなた、サラリーマンだったら絶対セクハラで訴えられていますから。
分かってますか? 魔王様!
分かった、外に出よう、ね?」
「ユリアって大胆。
それに、この時期外で服脱いだら寒くなぁい?たとえパンティだけだとしてもさ」
どこから拾ってきた言い回しか。
『寒くなぁい?』と、まるでギャルのように語尾を上げて笑ってみせる。
「服は脱ぎません。もちろん、下着も一切脱ぎませんっ!
Do you understand?」
「Yes,ma'am」
ウインクしながら、言葉だけは堅苦しく返してくれる。
別に、いいんですけど。
そうして、リビングに戻った私を後ろからぎゅっと抱きしめた。
「良かった、ユリアが元気になってくれて」
耳元に落とされるのは、優しさを溶かした甘い声。
でも、私は首を捻らずにはいられない。
えーっと?
この頭が痛くなりそうな戯言の交換が、私が元気になった証拠だって本気でおっしゃってます?
違いますよ?
私の元気の定義、根本的に間違ってらっしゃいますよ?
あなた、サラリーマンだったら絶対セクハラで訴えられていますから。
分かってますか? 魔王様!