魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
「打ち合わせてくるから良い子で待っててね」
キョウはそういうと、私を置いて担当の定員さんと二人でどこかに行ってしまった。
私は出されたコーヒーを飲みながら、時間を潰す。
「素敵なフィアンセですね」
コーヒーを出してくれた定員さんに、うっとりするような口調でそう言われた。
私は曖昧に笑う他ない。
「ありがとうございます」
私がお礼を言ったからか、その若い女性定員さんがぐっと話に乗ってくる。
「私、仕事柄たくさんカップル見てるんですけど。
あんなに若いのに落ち着いていて、リーダーシップをとりながらも彼女を気遣ってあげるかっこいい人って、なかなか見たことありません」
などと、褒めちぎってきた。
……本当ですか?
そんなに一瞬にして、そこまで彼のこと見抜いちゃいました?
っていうか、新しい営業トークか何かかしら?
私は警戒心が高まって、どぎまぎしてしまう。
だって、彼女はその後にっこりして「だから、そんな彼に秘密でこのアクセサリー、贈って上げたらどうですか?」なんて言い出すんじゃないかと思って。
いや、別にクリスマスだし。
……そっか。
私はそこで不意に肝心なことに気がついた。
私、キョウに何もプレゼント用意してなかった……。
キョウはそういうと、私を置いて担当の定員さんと二人でどこかに行ってしまった。
私は出されたコーヒーを飲みながら、時間を潰す。
「素敵なフィアンセですね」
コーヒーを出してくれた定員さんに、うっとりするような口調でそう言われた。
私は曖昧に笑う他ない。
「ありがとうございます」
私がお礼を言ったからか、その若い女性定員さんがぐっと話に乗ってくる。
「私、仕事柄たくさんカップル見てるんですけど。
あんなに若いのに落ち着いていて、リーダーシップをとりながらも彼女を気遣ってあげるかっこいい人って、なかなか見たことありません」
などと、褒めちぎってきた。
……本当ですか?
そんなに一瞬にして、そこまで彼のこと見抜いちゃいました?
っていうか、新しい営業トークか何かかしら?
私は警戒心が高まって、どぎまぎしてしまう。
だって、彼女はその後にっこりして「だから、そんな彼に秘密でこのアクセサリー、贈って上げたらどうですか?」なんて言い出すんじゃないかと思って。
いや、別にクリスマスだし。
……そっか。
私はそこで不意に肝心なことに気がついた。
私、キョウに何もプレゼント用意してなかった……。