魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
しかし、定員さんは別に営業トークではなかったらしく、私に何も商品を提示してはこない。
その代わり、なのか。
彼女はこっそり自分の名刺を差し出した。
「万が一、彼と別れる日が来たらこっそり連絡くれません?」
……えーっと?
彼女、ものすっごく目が据わってますけど?
私はどうしても名刺をつき返したかったのに、強引に手渡されてしまった。
今、絶対に私たちのこと「今すぐ別れろ」なんて思いながら見てますよね?
長年、カップル見てるんですよねぇ。仕事柄!
ど、どんな想いでカップルに接客してるのかしら、この人。
ちょっと怖い。
「お待たせ」
そんな私たちのやり取りを見ていたのかどうか。
分からないけれど、軽い感じでキョウが帰ってきた。
うっとりとキョウを見ている目の前の定員さんに気づく様子もなく、私の手を引いてティファニーを後にする。
「ねぇ、喉渇いた」
結局、さっきの定員さんが淹れたコーヒーが飲めずじまいだった私はそういう。
「いいよ、コーヒーにしようか?」
私が頷くのを確かめてから、同じデパートの中にある喫茶店へと連れて行ってくれる。
その代わり、なのか。
彼女はこっそり自分の名刺を差し出した。
「万が一、彼と別れる日が来たらこっそり連絡くれません?」
……えーっと?
彼女、ものすっごく目が据わってますけど?
私はどうしても名刺をつき返したかったのに、強引に手渡されてしまった。
今、絶対に私たちのこと「今すぐ別れろ」なんて思いながら見てますよね?
長年、カップル見てるんですよねぇ。仕事柄!
ど、どんな想いでカップルに接客してるのかしら、この人。
ちょっと怖い。
「お待たせ」
そんな私たちのやり取りを見ていたのかどうか。
分からないけれど、軽い感じでキョウが帰ってきた。
うっとりとキョウを見ている目の前の定員さんに気づく様子もなく、私の手を引いてティファニーを後にする。
「ねぇ、喉渇いた」
結局、さっきの定員さんが淹れたコーヒーが飲めずじまいだった私はそういう。
「いいよ、コーヒーにしようか?」
私が頷くのを確かめてから、同じデパートの中にある喫茶店へと連れて行ってくれる。