魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
拗ねているキョウは最初にコーヒーだけ淹れてくれたけど、その後は一人でソファに座って読書に夢中だ。
仕方なく、三人でテーブルについて話の続きを始める。
「心当たりって、何?」
ジュノに問う。
「アヤカちゃんって、最近お金がないみたいで。
うちへの支払いも結構滞っててさ。
ほら、そういうのって取立てとかあるでしょう?
追われて結構苦労していたみたい」
ものすっごくヒトゴトみたいに言ってますけど。
ご自分のお客様なんじゃないのかしら?
「えーっと、それなのにジュノは綾香を誘ってたの?」
「違うよ。
僕、やってきてくれるお客様は大事にするタイプなんだ」
褒めて、と言わんばかりに相好を崩すジュノ。
「でも、お金入らないとお客様じゃないじゃない」
「うちねー、そういう人にはローンを組んでもらうことにしているの。
だから、会社への未入金はおきない仕組みなんだ」
「でも、綾香はまだ未成年だし。
その、お父様の会社が倒産したばかりだからローンなんて組めないんじゃないの?」
「ちゃんとした銀行じゃぁローンは組めないだろうけど。
それ以外のところでは、組み放題♪」
いや、組み放題って、食べ放題みたいに軽い感じでジュノは言ってるけど。
私は背中がぞくりと粟立つのを感じた。
だって、私のイメージだとそういうときに出てくるのは、法律に触れるかどうかのぎりぎりのラインで商いを行っている高利貸しなんだもん。
なんか、良くないお兄さんとかがぞろっと出てきそうな感じ。
もっとも。
悪魔以上に良くない何かなんて、そうそう居ないとは思うんだけど。
仕方なく、三人でテーブルについて話の続きを始める。
「心当たりって、何?」
ジュノに問う。
「アヤカちゃんって、最近お金がないみたいで。
うちへの支払いも結構滞っててさ。
ほら、そういうのって取立てとかあるでしょう?
追われて結構苦労していたみたい」
ものすっごくヒトゴトみたいに言ってますけど。
ご自分のお客様なんじゃないのかしら?
「えーっと、それなのにジュノは綾香を誘ってたの?」
「違うよ。
僕、やってきてくれるお客様は大事にするタイプなんだ」
褒めて、と言わんばかりに相好を崩すジュノ。
「でも、お金入らないとお客様じゃないじゃない」
「うちねー、そういう人にはローンを組んでもらうことにしているの。
だから、会社への未入金はおきない仕組みなんだ」
「でも、綾香はまだ未成年だし。
その、お父様の会社が倒産したばかりだからローンなんて組めないんじゃないの?」
「ちゃんとした銀行じゃぁローンは組めないだろうけど。
それ以外のところでは、組み放題♪」
いや、組み放題って、食べ放題みたいに軽い感じでジュノは言ってるけど。
私は背中がぞくりと粟立つのを感じた。
だって、私のイメージだとそういうときに出てくるのは、法律に触れるかどうかのぎりぎりのラインで商いを行っている高利貸しなんだもん。
なんか、良くないお兄さんとかがぞろっと出てきそうな感じ。
もっとも。
悪魔以上に良くない何かなんて、そうそう居ないとは思うんだけど。