魔王様!まさかアイツは吸血鬼?【恋人は魔王様‐X'mas Ver.‐】
キョウはようやく捕まえたとばかりに、口許に甘い笑みを浮かべる。
「そんなの背負わなくていいから、今の俺の×××だけ受け入れて?」
……はい~?
私は別の意味の眩暈を覚える。
キョウは否定しないことを肯定と受け取ったのか、私の顎を持ち上げ、さっきよりずっと深いキスをする。
「あのね、私の話真面目に聞いてる?」
「聞いてるし、分かってるつもりだけど」
低い声が、耳元に蕩けるように響く。
さっき冷静に人の身体を洗ってくれたのとは、まるで別人の手つきで私の首筋や耳朶をくすぐるように撫で回していく。
「……やぁっ。キョウ?」
さっきまで泣いていた自分の唇から、甘い吐息が漏れてくるのを止められないことが不思議に思うほどだ。
「恋愛は、頭でしちゃ駄目なんだって。
もっと、本能に忠実になって?」
そ、それは。
なんかもっともらしく聞こえるような、騙されているような。
私、頷いていいのでしょうか……。
数日ぶりの情事は、蕩けそうなほど甘く、長く、身体も頭も凝り固まった感情すら痺れてしまう濃厚なものだった。
「そんなの背負わなくていいから、今の俺の×××だけ受け入れて?」
……はい~?
私は別の意味の眩暈を覚える。
キョウは否定しないことを肯定と受け取ったのか、私の顎を持ち上げ、さっきよりずっと深いキスをする。
「あのね、私の話真面目に聞いてる?」
「聞いてるし、分かってるつもりだけど」
低い声が、耳元に蕩けるように響く。
さっき冷静に人の身体を洗ってくれたのとは、まるで別人の手つきで私の首筋や耳朶をくすぐるように撫で回していく。
「……やぁっ。キョウ?」
さっきまで泣いていた自分の唇から、甘い吐息が漏れてくるのを止められないことが不思議に思うほどだ。
「恋愛は、頭でしちゃ駄目なんだって。
もっと、本能に忠実になって?」
そ、それは。
なんかもっともらしく聞こえるような、騙されているような。
私、頷いていいのでしょうか……。
数日ぶりの情事は、蕩けそうなほど甘く、長く、身体も頭も凝り固まった感情すら痺れてしまう濃厚なものだった。